猫の嘔吐は「よくあること」ではない?
「猫は吐く動物」と思われがちですが、毎日吐く・頻繁に嘔吐を繰り返す場合は何らかの問題が隠れていることがあります。嘔吐の原因と危険サインを正しく知りましょう。
猫が吐く主な原因
1. 毛玉(ヘアボール)
グルーミングで飲み込んだ毛が消化されずに嘔吐されます。月1〜2回程度は正常範囲内。週に複数回ある場合は毛玉ケアフードや毛玉除去剤を試しましょう。
2. 食べすぎ・早食い
一度に大量に食べたり、急いで食べたりすると胃に負担がかかり嘔吐します。食事を少量に分けて与え、早食い防止ボウルを使うと改善することがあります。
3. 空腹による嘔吐(黄色い液体)
胃が空になると胃液(黄色い液体)を吐くことがあります。食事の間隔が長すぎる場合に起こりやすく、食事回数を増やすと改善することがあります。
4. 異物誤食
ひも、輪ゴム、おもちゃの破片などを誤食した場合、嘔吐が続くことがあります。腸閉塞になる危険があるため、すぐに受診が必要です。
5. 消化器疾患
胃炎、炎症性腸疾患(IBD)、膵炎などが原因で繰り返し嘔吐することがあります。体重減少、食欲不振を伴う場合は病院での検査が必要です。
6. 慢性腎臓病(CKD)
特に高齢猫に多い慢性腎臓病では、毒素が体に溜まることで嘔吐を繰り返します。多飲多尿、体重減少を伴う場合は血液検査を受けましょう。
7. 甲状腺機能亢進症
中高齢の猫に多い病気で、食欲増加にもかかわらず体重が減り、嘔吐・下痢が続きます。
8. 食物アレルギー・不耐性
特定の食材に反応して嘔吐や下痢が起こる場合があります。フードを変えてから症状が出た場合は食物アレルギーの可能性があります。
危険な嘔吐のサイン:すぐに病院へ
- 1日に3回以上繰り返し吐く
- 血液が混じった嘔吐物(赤または黒)
- 元気がない、ぐったりしている
- 食欲が全くない
- お腹を触ると痛がる
- 体重が急激に減った
- 異物を食べた可能性がある
- 嘔吐後に水も飲めない
嘔吐物の色で判断する目安
透明・白い泡:空腹、胃液。食事回数を増やして様子見。
黄色・緑色:胆汁混じり。空腹が長い、または消化器疾患の可能性。
未消化のフード:早食い、食べすぎ、または食物不耐性。
茶色・黒い液体:消化管出血の疑い。要緊急受診。
赤い血液:食道、胃、口腔内の出血。要緊急受診。
自宅でできる対処法
毛玉対策
毎日ブラッシングで抜け毛を減らし、毛玉ケア専用フードや猫草を取り入れましょう。
食事管理
1日2〜3回に分けて少量ずつ与え、早食い防止ボウルを使用。食後30分は激しい運動を避けましょう。
嘔吐後の対応
嘔吐直後は1〜2時間絶食し、少量の水を与えて様子を見ます。その後少量のフードを与えて問題なければ通常食に戻しましょう。
まとめ
猫の嘔吐は月1〜2回の毛玉嘔吐や偶発的な嘔吐は問題ないことも多いですが、毎日吐く・繰り返すのは正常ではありません。嘔吐の頻度、嘔吐物の色・内容物、他の症状を観察し、気になる場合は動物病院で早めに相談しましょう。
犬の場合、下痢を伴うケースも少なくありません。緊急性の見分け方は犬の下痢が続くときの原因と対処法もあわせてご覧ください。

コメント